2013年5月24日金曜日

[UX FUKUOKA] 研究室内への報告ゼミ

2013年5月12日に博多で開催されたUX FUKUOKAに関して、研究室内に報告するために後輩の橋本くんと一緒に行いました。


時間:1時間30分
場所:ゼミ室
参加者:院1年  3名 (UXを聞いたことがある)
    学部4年 3名 (UXに関して全く知らない)
    山崎先生

主な構成
12:50〜13:05 UXとは、具体的な手法等(スライドで池田が説明)
13:05〜13:15 実施したフィールドワーク内容、CJMの分析内容(スライドで橋本が説明)
13:20〜14:20 グループワーク(CJMを使ってみる)

2人でのグループワークの目標は
「とにかく実際にやってみる」

私はUX FUKUOKAで実際にやってみたものの何かがもやもやとしていたため、実際にもう一度やればこのもやもやを言語化出来るようになるのではとも思いました。


今回はカスタマージャーニーマップをやってみての気づきを書いてみます。
(ほとんどが疑問点ですが...)


ワーク内容
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課題は
北九州市立大学で使っているmoodleを実際に使い、被験者一人に提示したタスクをこなしてもらう。(10分間)

タスク


  1. 今学期あなたは「ソフトウェア設計論」を受講することになりました。受講する準備としてmoodle情で「ソフトウェア設計論」を自分のマイコースに登録しなければなりません。そこで、moodleを使って登録を完了して講義の情報を確認出来るようにしてください。
  2. 学部3年次の「オペレーティングシステム」という集中講義があるという情報を友達から聞きました。集中講義のある日程をmoodle上で確認してください。
  3. 5月22日の1限にある「心理学入門」に教室変更があるようです。


これのタスクをこなし、他のメンバーは観察していきます。


1人目の被験者は留学してきたばかりで、ほとんどmoodleを使ったことがない。

2人目の被験者は学部時代にmoodleを使っており、進学してきた修士1年生。


この被験者に対し、2人ずつついてシャドーイングを行う。

その後カスタマージャーニーマップを書いてもらってます。

こちらのチームもせっせと書いています。

発表中。
模造紙が足りなかったためぎゅうぎゅうになり、本当に申し訳なかったです。

こちらは模造紙が足りなくて模造紙を飛び出しました  



発表内容
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被験者が留学生のチーム

•ずっと感情曲線が下がっていたところに注目
 −各ページに何の情報があるのかが非常に分かりにくい
 −検索ボタンも見つけにくくもっと全面にだすべき
こういったことから非常に気分が落ちてしまったようです。

実際に実演中もページを行ったり来たりしていたため、本当にどこに求めている情報があるか分からなかったようです。

被験者が院生のチーム

•どういうときに感情曲線が上がったかに注目
 −どこに何があるか分からないためイライラしていた。そんな時に解決方法が閃いたときや、目的の情報が見つかったときに大きなプラスの感情になっていた



考察
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•わざと難しくして達成出来たときに大きなUXを与えることができる?
校内では非常に使いにくいで有名なmoodleですが、院生のチームは上手くいかないでイライラしているなかで、欲しい情報が見つかったときに非常に嬉しくなったことが分かりました。つまりあえて難しい課題を与えてなんとかして達成出来れば、普通に達成させるよりも大きなUXを与えることが出来るのではないかと思いました。
これは、子供に勉強を教えるときなども非常にいいのではないでしょうか。あえて大きな課題を与え、フォローしつつ大きな達成感を与えればもしかすると勉強も好きになるのかもしれません。

•情報量が多すぎると分析が難しい
今回はWEBを題材にしていたせいか発話の記録が非常に多くなりました。おそらく模造紙が2枚あったとしても足りていなかったと思われます。そのため参加者はどの情報にフォーカスしたらいいか分からなかったようです。かといって役に立ちそうな情報とそうでない情報を自分で取捨選択していると重要な情報を見落としてしまう可能性があるため、それなら情報量が多い方がいいのではという結論になりました。

ただし分析しにくかった原因として以下のことが考えられます
•模造紙が少なかったため狭くなり見にくかった
もしかすると単純にもっと大きくCJMを作れば見やすくなり、分析がしやすかったのではと思いました。

•始めてCJMをする人にはあえて具体例を見せない方がいいのか
私がCJMを始めて行ったときも、何を観察すればいいのか全く分かりませんでした。そのため、おおよそどのようなことを書けばいいのか例があると助かると思いました。今回のメンバーも同じことを思っていたようです。
しかし、UX FUKUOKAではあえて与えていなかったのではと思います。(理由はないですが)なぜでしょう...

•CJMは解決策を導くものではなく、ヒントを得るためのもの
おそらく私がもやもやしていたのはまさにここだったと思います。CJMは問題に対して直接的に解決方法を導くものだと考えていました。ですが様々なUXを見つけても、それが解決策になるようには思えませんでした。
しかし今回分かったのはあくまでCJMはヒントを得るためのものだということです。それこそ浅野先生のおっしゃっていたトライアンギュレーションのように、CJMは問題に対しての一つの視点であり、見つけたUXから新たな突破口を見つけていく(ブループリント?)のだと気付きました。



感想
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当たり前ですが実際に準備してもらったワークをするのと計画するのでは難しさが全く違いました。ワークの目的を何にするのか、どういったテーマでやるのか等を計画することがなかなか決まりませんでした。
いつも計画して頂いている主催者の方々、本当にありがとうございます。

かなり失敗だらけで、研究室のメンバーも非常にやりにくかったと思います。
ただこういったワークは何度もやるしか上達する方法はないので、これからも精進していきます。

そして北九大のmoodleは本当に使いにくいのだと痛感しました。5年目の院生でも簡単な3つのタスクをこなせなかったなんて...

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